sorakakesfcのブログ

SFC修行解脱したので振り返り記事や旅行の記事を書いていこうと思います。

【SFC修行】静岡路線という選択

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取れない千歳那覇直行便

 SFC修行においてはフライト回数ではなくフライト距離がとても大切な要素になります。羽田伊丹便をひたすら乗ってもいつまでも修行は終わらないどころか片道約一万円という、獲得PPに比して割高な料金ばかりのしかかってきます。

 

 そんなSFC修行でもっとも有力な路線はどこでしょうか、言うまでもないですね。国内線で圧倒的な最長飛行距離を誇る那覇千歳線です。

 プレミアム旅割28や株主優待割引での獲得ポイントは他を圧倒する3892

 

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 片道4時間ほどのフライトでこの数字ですから時間的なコスパも抜群です。フライトダイヤの関係上一日で往復はできませんが羽田那覇路線と組み合わせるなどするとそれだけで6752PPをたったの7時間そこらで獲得できる高効率路線となっています。次点と思われる羽田石垣路線が3460PPですから圧倒的さがお分かりいただけると思います。

 

 このような理由から、千歳那覇路線は修行僧に大人気で大激戦区です。予約、とれません。プレミアムクラスの予約は2か月前の9時半から開始されますが9時半にアクセスしたときにはすでに埋まっています

 平日ならとれることもあるようですが土日では絶望的と言っていいでしょう。(ちなみに発売日より2週間早く確保できる裏技がありますが私自身はキャンセルするつもりの予約をするのはANAに迷惑なだけの下策だと思っているので裏技は除外します)

 

 4月分で1フライトだけ千歳発那覇行を奇跡的に株割で抑えることができましたが、今考えてもどうして確保できたかわかりません。

 

それでも効率よく稼ぎたい

 このように大激戦区の千歳那覇路線。直行便がとれないからといってあきらめきれる獲得PPではありません。ひたすら羽田や伊丹と那覇空港を往復して満足ですか?高効率路線で修行をスムーズに終わらせたいですよね?

 それにたまには沖縄グルメではなく北の大地に降り立ちおいしい海の幸でも食べたいですよね?千歳空港だけでもおいしいグルメが堪能できますし。那覇空港往復だけなんて修行とはいえ飽きるじゃないですか。

 そこで考えました。「どこかを経由して千歳(那覇)に行けばいいじゃないか」と。

 

経由候補地

羽田は論外

 羽田起点の私のSFC修行ですが、関東在住修行僧の方々には周知のとおり、千歳羽田路線はプレミアム旅割28の設定がそもそもありません。株割もコスパがあまりにも悪すぎて修行の観点からは使い物になりません

 実は羽田千歳間は距離的にもたいしたことはなくその点でもPPがおいしい路線とはいえない路線となっています。

 個人的には旅割の普通席でサクッと運んでもらえれば十分な路線と認識しています。旅割で安いうちに早く取る分にはPP単価的に全然OKです。

 

悪くない中部や関西地区

 中部国際空港伊丹空港関西空港からは千歳線に対してプレミアム28割が設定されており、PP単価からしても十分合格点といえます。

 6月までの価格ですが千歳伊丹で19800円で2065PPだったと記録しています。中部路線も1935PPに対して単価10を割り込む価格設定だったと記憶しています。(何もメモしてませんでした。すみません)

 これだけを見ると中部国際空港や関西・伊丹空港を中継して千歳空港に向かってもいいように思います。

 

エアドゥとかいう曲者

 エアドゥさんには特に恨みもないですし個人的には割とお世話になっていますがSFC修行という見地からは厄介な存在でしかないので曲者と言わせていただきました。

 エアドゥは西日本にお住いの方々にはなじみが薄いかもしれませんが、北海道各地と本州各地(最西端は広島)を結ぶ北のエアラインです。

 航空会社の格としてはソラシドエアやスターフライヤーと同等の中堅航空会社で、この二社のようにANAに座席を売却している形になっています。

 

 ANAで北海道路線を検索するとよくこのような表示が出てきます。「ADO運航」の文字。つまりこれはエアドゥの機体と乗務員で運行するため、プレミアムクラスがないという意味にもなります。

 繰り返しますがこのエアドゥの運航する機体にはプレミアムクラスがありません。ALL普通席です。要するにプレミアムクラスでのPP獲得というものが不可能になっています。この見地から中部空港のダイヤを見てみましょう。

 

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 日付は適当に入れましたが明るい時間帯のほとんどがエアドゥ運航便となってしまっています。

  札幌に泊まる構えなら夜の乗り継ぎでもまあいいかもしれませんが、日帰り修行をしたいというような場合には使えない共同運航便のダイヤ設定になってしまっています。

 つまり、中部空港は那覇千歳の経由地として不適格に近いといえるでしょう。

 

 関西地区路線は神戸空港の路線に「ADO運航」の文字がありますが伊丹や関西空港にはありません。よって中継点として関西地区はアリだと思います。

 

予約の取りやすさ

 関西地区にも多くの修行僧がいると思います。そのため、羽田や成田ほどではありませんがやはり修行路線は航空券が取りにくいという部分があり、正直見ていて不安定さがあるなと思っていました。

 

そこで静岡空港を考える

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有利なコストパフォーマンス

  夏季料金になっておいしくないお値段になってしまいましたが、6月までのプレミアム28割の料金とPPはこちらのようになっていました。

那覇ー静岡 2557PP 24700円

・静岡ー千歳 1880PP 15800円

・合   計 4437PP 40500円    

          PP単価 9.127789...

 単価9円台前半です。十分合格点です。ちなみに参考までにプレミアム株主優待割引での那覇千歳直行便のPP単価を見てみると・・・

・3892PP 38850円 PP単価9.9820....

 

 如何でしょうか。死ぬ気でとろうとしてもなかなか取れない千歳那覇直行便の株主優待割引と比べて静岡経由路線の方が単価がいいのです。株主優待割引では優待券の調達価格も他にかかってしまいますので実質的には単価は10を超えてしまいます。

 もちろん静岡空港で乗り継いだらそのあとまたご飯が食べられますので食事も2回分楽しむことができます。

 一方で株主優待割とプレミアム旅割28を比べるなと言われそうですが、千歳那覇直行便でプレミアム旅割28はとてもじゃないけど取れませんので、存在しないのと同義です。存在しないものを比較対象にはできませんのでかろうじて予約の可能性がある株主優待割を比較対象に挙げています。

 

圧倒的取りやすさ

 そんな静岡路線ですからさぞプレミアム旅割28の予約が取りにくいのかと思いきや、そんなことはありません。2か月前に慌てて抑えなくてもひと月前でも取れてしまうほどガラガラな路線です。暖かくなってきて千歳線が埋まりやすくなってきましたが、6月10日に静岡空港に着陸した那覇発静岡行のフライトでは、プレミアムクラス8席に乗客が私ともう一人だけという極めて快適なフライトを楽しむことができました。(CAさん暇そうにしてました)

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 単価がいいのに取りやすい、これだけでも価値があると思います。

 

乗り継ぎの不安が少ない

 航空機を乗り継ぐ場合、どうしても遅延が気になります。まさか10分遅れたくらいで致命傷になる修行スケジュールを組む人はいないと思いますが、地方空港で乗り継ぐ場合、どうしてもフライト遅延による乗り継ぎ失敗のリスクが伴います。

 羽田や伊丹といった基幹となる空港では後続のフライトがあるならそっちに振り替えてもらうことも可能かもしれませんが、小規模な空港ではそれもなかなかできません。

 また、小規模な空港でよくある事象として「いった飛行機がそのまま帰ってくる」というダイヤ設定になっていることが多いです。例えば羽田発庄内空港行を考えると羽田から庄内にとんだ飛行機が現地でそのまま羽田行きになります。

 こういった具合でダイヤが組まれていることが多いのですが、静岡空港千歳線那覇線を見るとちょっと様子が違います。まずはダイヤを見てみましょう。

 千歳ー静岡  千1030発-1220着静 
        静1615発-1755着千

 那覇ー静岡  静1300発-1530着那
        那1325発-1540着静

 勘のいい方ならピンとくるかと思います。そう、千歳那覇路線は、千歳を出発した飛行機が静岡空港に着陸し、静岡空港そのまま那覇行になるのです。逆もまた同じで那覇空港を出発して静岡空港に着陸した飛行機がそのまま千歳行きになります。

 千歳から静岡についた飛行機が千歳に引き返すというようなことはないのです。試しに引き直しダイヤを見てみましょう。

 千歳1030発-1220着静岡1300発-1530那覇

 那覇1325発-1540着静岡1615発-1755千歳着

 とすれば、それぞれ入口の那覇空港や千歳空港で乗り遅れさえしなければ、そのまま目的地である千歳空港や那覇空港まで到着できることが確定します。静岡での乗り継ぎ失敗のリスクはありません。

 乗継の時間も到着からほぼ40分後ということで時間の無駄も最低限に抑えられています。

 

日帰り可能ダイヤ

 修行中にどこかに宿泊してというのもいいのですが、二日連続休暇が取れるかという心配もありやはり日帰りで修行をしたいという方もいらっしゃると思います。そんな忙しい修行僧の要望にも静岡経由路線はちゃんと応えてくれます。

 上のダイヤを見てください。明るいうちに千歳や那覇を出発した飛行機が明るいうちに終着点である那覇や千歳に到着します。

 千歳先回りで考えてみましょう。 

 関空8時発 中部8時10分発 どちらも定刻9時50分千歳着

 千歳1030発

 那覇1530着

 那覇発16時以降の関西地区又は中部地区行全便利用可

 

 次に那覇先回りで考えてみます

 関西空港1030発那覇行 中部空港8時40分発那覇

 那覇1325発

 千歳1755着

 千歳発1900又は2020関西行き 2000中部行き利用可能

 

 羽田は本数がもっとあるので書きませんが、このように羽田のみならず中部関西地区でも日帰り一周四角飛びが可能となっています。ちなみに羽田起点で千歳羽田間だけ旅割普通席で乗ると仮定した場合の一周での獲得PPは8022PPです。たった一日でこれだけ稼ぐことができます。

 そんな私の日帰りダイヤはこんな感じでした。

 0920羽田発 1325那覇発 1755千歳着 2100千歳発←ここは旅割→2140羽田着

 羽田からなら9時20分発の那覇行というそこまで慌てる必要のない時間帯の便で余裕をもって一周できました。千歳で3時間余裕を設けたのは千歳空港の温泉を満喫するためです。疲れるだろうなーと思いまして温泉タイムを設けていたのでした。

 このように、関東地区にお住まいであればかなり余裕を持ったスケジュールで8022PPを稼ぐことができます。修行とは別に遊んでいるステーションメモリーズ!という位置情報連動型ゲームの使用履歴が当日の移動を物語っています。

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万が一の脱出手段も完備(余談1)

 那覇空港新千歳空港で乗るべき飛行機が故障する等したとしても、滑走路閉鎖に至るようなものでもない限りは他の便又は他の航空会社に振り替えてもらうことで脱出することができると思います。一便欠航したくらいならどうにかなるくらい路線が充実しています。

 じゃあ静岡はというと、残念ながらそこまで充実した路線網というわけではないですし、ANAに関しては千歳那覇線しかないので代替の航空機はありません。

 そこで余談として紹介ですが、静岡空港の立地です。ネットで静岡空港の地図を見てみると静岡空港の真下に点線が走ってないですか?実はこれ東海道新幹線なんです。

 静岡に到着してそこで機材故障になっても、静岡駅や掛川駅まで1時間足らずで到着できますから日本のほとんどの場所に帰れます。ちなみに、17時頃までに静岡駅の新幹線ホームにたどり着ければ函館や鹿児島中央まで新幹線でその日のうちに到着できるダイヤになっているようです。

 余談に過ぎませんが万が一の事態でも脱出できる、これは遠出する者のリスク管理として大事なことではないでしょうか。

 

一度立って歩けて休憩できる(余談2)

 個人的な意見ですが、千歳那覇直行便、とれたとしてももう乗る気はありません。3時間も経つとお腹もいっぱいだしやることもないし暇すぎです。静岡経由だと静岡空港で乗り継ぐ際に一度おろされますので、狭いですが小ぎれいな静岡空港の待合室で待てますし、静岡空港のトイレはなかなか綺麗でしたのでお腹が緩くなりがちな私としては非常に助かりました(ウォシュレットは当然ついてました)。

 2時間ちょっとで一度立って歩けると疲労のたまり具合は大分改善されます。直行便よりは明らかに疲れが少ないというのが個人的な感想です。

 

デメリットを考える

 ここまでいいこと尽くめのように思いますのでデメリットは何かないのかを考えてみます。

 修行僧の中には同一クルーを嫌がる方が少なからずいるようです。残念ながら同一クルーを嫌がる方にはお勧めできません。説明した通り千歳からそのまま那覇に行くようなダイヤ設定ですからクルーは千歳(那覇)から那覇(千歳)まで一緒に飛んでいきます静岡空港で再度搭乗する際に「おかえりなさいませ♪」と言われたり、千歳や那覇で乗ったときに「本日は那覇(千歳)までご一緒ですか?」というようなことを言われたりもしました。

 これはデメリットといえばデメリットだと思います。

 ただ、反面ANAからして乗継便として売っている路線ですから何が悪いねんという気もします。要するに単純那覇往復のようなものとは全然違うものでANAが乗継を前提として考えている以上恥ずかしいというようなことはないように思いました。

 どうしても嫌という方はしょうがないですが個人的には別にいいじゃんというのが率直なところです。むしろCAさんと話をするネタができていいと思いました。日帰りするときはあえて今日羽田まで帰りますと先に言っておくことであとから「羽田まで頑張ってくださいね」と千歳で降りるときに言われた記憶があります。

 黙々と搭乗したり降りたりするよりふれあいがあった方が楽しいじゃないですか!

 

 そのほかにデメリットと言われても特に思い当たるものはありません・・・と思ったらありました。ある意味メリットなのですが、静岡で乗り継いだ先でまたご飯が食べられます。つまりPP単価が直行便より優れているのに機内食二回食べられるということでその分お得なのですが、那覇発千歳行きの場合、出てくるものが最初と同じです

 同じものを二回食べることになります。これはデメリットですね。でも那覇発ならどちらもSABOの時間帯なので量的には大したことがありません。

 一方千歳発那覇の場合、最初が朝食、次が昼食枠の時間帯のため出てくるものが違いますからデメリットにはあてはまりません。朝食の量は少ないので静岡行で欲張らなければ静岡で乗り継いだ那覇行で昼食を頂くのに支障はでないでしょう。

 

 

まとめ

 長々とご紹介してきましたが静岡空港乗り継ぎ便は如何でしょうか。今年ダイヤ修行をするかどうかわかりませんが、もしダイヤ修行なり8万PPなりを目指すことにした場合またメインルートとしてお世話になることにしています。ひょっとしたら羽田那覇静岡で静岡で降りて東京の自宅に電車で帰るというお気楽コースもやるかもしれません。

 今後修行に励まれる皆様は手段の一つとして検討してみてください。